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ハト御殿

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開店待ちの行列は。。。
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何はともあれ、いきなり読後感想文

アンコール復刊で手にした三島 憲一著『戦後ドイツ―その知的歴史』(岩波新書)

昨年夏に読んだ仲正 昌樹著『日本とドイツ 二つの戦後思想』(光文社新書)を思い起こしたが、久しぶりに難しい本であった。理由は簡単ーードイツで暮らしたこともない仁屋番頭にとって本書の素材である文学畑とフランクフルト学派と政治が頭の中で1つにならないからであり、本書から読みとれる政治周辺で蠢いている左翼運動家の危機的状況が把握できないからである。

ほかに戦後ドイツの体制 constitution や改革はこれら左系思考保持者のみの所産か。そう読めてしまうところに違和感を覚える。

『日本とドイツ~』の方はマルキシズムの系譜からニューアカデミズムまで要領よくまとめていたが、本書を読むとフランクフルト学派であろうが何であろうが、結局これらの知的営みは現実に何も対処できない「絵に画いた餅」ということに終わってしまう。(実際に彼らがなした活動は思想的にとどまらず社会的潮流を造り出したはずであろうが、この手のいずれの書もその様子を描写するに到っておらず、隔靴掻痒の感がある)

伝統やキリスト教的道徳への乖背、新しい共同体、環境保護推進論(自然主義)、菜食主義……ウーン、私のまわりにも大勢いるな。本書で紹介されていたアルタナティーヴ(発音的には「アルタナティーフ」と表記すべきでしょうね)かもしれない、気を付けよう。この本から得た有益な情報は取りあえずそれくらいかもしれない。

各章の扉写真や挿入写真のコメントはとても印象的だった。いくつか紹介。
・DAZU brauchte Hitler 12 Jahre Zeit.
 ここまでするのにヒトラーは12年かかった
(1945年、灰燼に帰したベルリンにあった落書き)
・Unter den Talaren - Muff von 1000 Jahren.
 タラールの下には千年来の黴
(タラールは大学教授の儀式用マント)
・Bis der Erstickungstod uns scheidet.
 窒息が私たちを分かつまでいつまでも……
(環境汚染の抗議ポスター:婚姻する男女が写っている)

アドルノはシェーンベルク流の前時代的で的が外れた音楽論しか読んだことはなかったが、専門分野では逆のことを主唱したかったんだな。これには笑えた。

いずれにせよ、現代欧州(ドイツ)の動向を知る情報書としての価値はある。
余談としては、
  • 私の知り合いのドイツ人(主に南ドイツ)、出先で出逢う欧州人たちは、ハーバーマスの名前さえ知らない人が多い
  • ミュンヘン国際空港では、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』が無料で置いてある
などなど、付け加えておく。
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  1. 2006/08/17(木) 20:10:15|
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