Aerial Space

 Digital[な]空間 ― 移ろいゆく現象世界に歩みをとどめつつ

知床旅情

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知床五湖(第1湖)
Sony DSC-R1
processed jpeg-file by SILKYPIX Developer Studio 3.0

北海道に所用があったので知床半島まで足を伸ばした。

旅行で行ったのは学生時代友人に誘われてのみで、その後仕事では何回か訪れる機会はあった。いずれにせよ道東は行ったことがなかった。

荷物が多かったので薄手のセーター1枚しか用意していかなかった。主たる訪問先の道南はそれで間に合ったが道東はこの日最高気温3℃。悪天候に予約を入れていた世界遺産指定の知床遊覧も欠航とのこと。



そこで羅臼峠を越えて開陽台展望台という所へ行くことになった。
途中羅臼峠で国後島を見る。この時には雪である。積雪こそなかったから記録には残らないであろうがおそらく初雪だとのこと。寒くてふるえが止まらない。

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海の向こうに見えるのがわが国固有の領土・北方四島のうち国後島。
見えるのは珍しいとのこと
 以下 processed RAW material by Image Data Converter SR

案内をたのんでおいた人間は、エゾシカ・ヒグマ・キタキツネ、この三つを探しながら行けと指示するのが決まり文句とのことで、おまじないのように「エゾシカ・ヒグマ・キタキツネ」を繰り返していた。
エゾシカは立派なツノをはやした雄を最初に発見。雌は比較的多く姿を見せてくれた。毛も冬毛。ごわごわした感じが野性を感じさせてくれる。

間にオンナ川を案内してくれる。鮭が遡上してくるのを見ることができるそうだ。
体がところどころはげた鮭が息も絶え絶え登ってくる。

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陽が落ちる頃なのでブレブレ写真。サケの位置はここ↓
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もっと鯉の滝上りのように派手なのかと思ったら、川岸の流れの緩いところの底に、腹をつけて流されないように上がってくる。少し動くと長い時間動かない状態で息を整えているらしく、しばらくしてまた少し移動。この繰り返しである。段差のある流れまでたどり着きようやく激しい動きで跳ねるが、どうも越えられないで落ちてしまうことが多いようである。
海に出て生まれ故郷の川に戻る回帰率も5%程度だというから大変だ。

あれこれウロウロしている突然車の前を野性のヒグマが横切る。
道路を横断するタイミングを間違えたのか衝突寸前。向こうさんも慌てふためいてオロオロしている。動物園のクマと違って毛の艶も素晴らしくショールのような肩の茶色い毛が目に焼き付く。案内人も決まり文句で見つけて下さいといっていたが、野性を見たのは実は初めてだということだった。

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残るキタキツネも程なくすがたを現し、これでおまじないはすべて成就。シマフクロウは無理そうだから釧路湿原でも寄って丹頂鶴でも後は拝みましょうか、と言っていたら、結構群れでいる。言った望みはすべてかなったようだ。(いずれも車窓からの写真)

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もっともタンチョウは絶滅寸前だったのを地元住民の努力でここまで回復したそうだから、その努力に頭を下げずにはいられない。

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湿原も時間がなく展望台からの見学だったが、周囲に町が押し寄せている。湿原の国立公園指定が認められていなかった時代には3万ヘクタール強あったそうだが、ようやく指定を受けたころには周囲の開発が進み2万6千ヘクタールにまで減り、現在乾燥化が激しく1万8千ヘクタールほどしかなくなったそうである。

豊かな自然がここでも失われつつある。


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