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折紙なのか紙細工なのか、それが問題だ

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061129_02.jpg

IXY DIGITAL 400
右は マニュアル・-1EV にして、甲羅の折り込みを撮し込みたかったのですが、分かります?


カメさんの置物が出たついでで

仁屋番頭、実はオリガミ好きであります。ここんところしばらく折ったりしてませんが。
幼少の頃、巨匠吉澤章先生にお言葉をかけていただく機会があり、ご著書にサインまで戴き、一応吉澤フリークのつもりでいます。最近ではオリガミ作家の川畑祥子 かわはたさちこ 先生とも懇意にさせていただいていて、しょっちゅう一緒に出かけたりしています。一緒にオリガミ折ることは……ほとんど無いな。(笑)

近年ではDr.R.J.ラング氏の作品などが好みであります。
嫁さんのお稽古ごとの先生に貝殻を折って差し上げたら、結構気に入ってくれたようで、調子にのって久しぶりにカメさんとタコさんを追加で折ってさしあげてしまいました。この2つ、紙を選びますので、紙選びから……結構疲れました。
タコさんはP.エンゲルさんの作品です。

そしてこの2つ、折るそばから近所の子供たちやら何やらに持って行かれてしまいますので、揃って手元にあるところは、仁屋番頭自身、初めて見ました。折角ですので記念 UP !
こうして見るとオリガミというよりも紙細工といった感じですね。

061129_03.jpg




吉澤先生は、
オリガミ
  ・ハサミを入れてはいけない
  ・ペンなどで書き入れをしない
と私に約束させました。その事は先生のすべての作品に見て取れます。この流れから「不切一枚折り(一枚の紙で折る・ハサミを入れない。この和製漢文的なセンスのないネーミングを、関係者はどうにかしようと思っていないのでしょうか。不思議です)という流派が形成されてきました。写真のカメさん・タコさんも一枚の紙でできています。
でも先生は「ハサミを入れない」ということを言っただけであって、2 枚の紙を組み合わせたりして 1 つの作品にすることは先生自身もされています。歴史はご本人も予期せぬ方へ。

そしてより精緻に、より写実的な表現を求める方向に現在あります。

しかしながら伝承オリガミの折り鶴を見てみます。
外国で折りますと、「これはなんだ」とよく聞かれます。諸外国に行くときには、その国の言葉で「お手洗いはどこですか?」「鶴です」を覚えて行くようにしています……というのは冗談ですが、「折り鶴」を鶴と分かる人はまずいません。「鶴」と教えると、感心したように納得してくれます。一度だけどちらかといえばカラスだろうと反論されたことがありました。

何が言いたいかというと、伝統的なオリガミは写実性よりも、シンプルで抽象性を求める傾向にあったのではないか、と思うのです。
対象となるオブジェを、いかに単純なラインで表象し、美しく見せるか。言わば目的とするところを摘み上げて、不要なところを捨象するところに、魅力を感じてきたのであろう、と。
伝承オリガミのカニも、カニを表現するのに足をきちんと八本持たせるところは、一見写実的かもしれません。しかしハサミなんかは細かく折りません。カニを表現するのに必要と考え、足八本を折り出す、その程度のことなんだろうと。

オリガミがもはや日本だけのものではなく、世界に広がり、より多様な表現を持ったと言えるでしょう。一方で表現外の余韻ともいうべき日本的美観は退行して、紙細工とも呼ぶべき領域に進んできたとも考えられるのです。

そんな中でラング氏の作品は、日本人とはまた違った美的感覚を宿していると感じます。

では、仁屋番頭のオリジナル作品は大丈夫なのか? 大丈夫でございます、そんな凝ったものを考える能力はございません。ご紹介できるほどのものもございません。

川畑先生の作品は、これらとは逆にハサミを使いますね。そういえば川畑作品を折るのに必要な数値を割り出す計算するソフトを作れとか言われたことがあったな。「川パッターン」なんて名称にしたらいいんですかね。アハハ。


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