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聖ヴィート大聖堂 その2 : プラハ

聖ヴァーツラフ礼拝堂

前回「聖ヴィート大聖堂の外観を次回は……」なんて宣言しておきながら、話は別の方に行ったりする。風邪をひいて寝込んでいまして、その間大聖堂内部写真で載せたくなったりしまして、急に気が変わります。気まぐれです。

061210_01.jpg

SONY DSC-R1 1/20 F4 Program-AE ISO400
processed RAW material by SILKYPIX Developer Studio 3.0 【WB:3波長蛍光灯(温白色)】

写真はペーター・パーラー(ペトル・パルレーシュ。ドイツ人。最初に聖堂を手がけたフランス人建築家マシュー・アラスの事業を引き継いだ)の手になる聖ヴァーツラフ礼拝堂……の中にあるシャンデリア。大聖堂の一角にあります。(ものの本によるとパーラーの子による、ともある)

小部屋になっているのですが礼拝堂内部には入れず外から覗くだけ。
壁が金とボヘミア名産のガーネットの半輝石で埋められた贅の限りを尽くした室内装飾になっており、ボヘミア美術の粋を極めた傑作ということです。実際に見た印象では、ポタラ宮のダライ・ラマの部屋を見た(実際に見たことはありませんが) ―― という印象に近いんですけれどもね。

見所の一つだったらしいのですが、ガイドさんの流暢な説明からその重みが伝わらず、写真はこれだけです。

作家のカレル・チャペックは1939年第二次世界大戦勃発の前夜、ここで聖ヴァーツラフ王に祈りを捧げたといいます。



061210_02.jpg

DSC-R1 1/50 F3.2 Program-AE ISO200
processed RAW material by SILKYPIX Developer Studio 3.0
この写真は聖堂内部

さて余談になりますが ―― 余談ばかりですみません ―― このカレル・チャペック氏のエッセイを読んでいると
今、この瞬間、わが国から何千マイルもかなたの日本で何が起こったのか、詳しいことは分かりません。今までのところ正確な死者の数も知らせてきていないし、これからまだ何千だか何万だか増えるのかどうかも分かりません。
という出だしの、「身震いする世界」というのがあります。意味深でしょう、何のことだか分かります? もう少し読んでみましょう。
記号や名前を受信していても、それらの記号や名前が人間なのか、文化なのか、民族なのかも理解するのが難しいのです。わが国にある地震計は非常に、非常に遠くのショックを記録しています。でも、それだけなのでしょうか?
地震計とあることによりお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは関東大震災のことを記述しているのです。恐らくチャペック氏のこの書きようから日本のことはあまりご存じないようなのですが、ともあれ当時の計測機器が日本で起きた地震をキャッチしていたことは驚きです。
東京を崩壊させ、横浜を水浸しにし、深川、千住、横須賀を焼き、浅草を破壊し、神田と御殿場と世田谷(シタヴァヤ)を瓦礫の原とし、箱根を平にしてしまった地震は、これらの聞きなれぬ地名が語り伝えるほど遠くで起きたことではありません。私たちの心の届く範囲にあります……五十万とも六十万ともいわれる人たちが生き埋めになり、火に焼かれ、水に飲まれて死んだのです。繊細な文化と勤勉な労働の都市が潰されたのです。世界大戦の恐ろしい大惨禍と比べれば小さいかもしれない。おまけにこんなに離れている。それに襲われたのは言葉も通じない、実際にはほとんどなんの付き合いもない肌の色も違う民族です。ああ、違う。それは遠くではない。……
きりがないのでこの辺にしておきますが、世田谷がシタヴァヤと、チェコ風の表現に置き換わるなど、当時の情報のあり方が生々しく伝わってきます。このエッセイの中では、他国による救援活動・募金活動が行われることを予想し、呼びかけています。関東大震災のことについてはよく見聞しますが、当時どれくらい国際的援助があったかとかいわれることは余り聞いたことがありません。調べてみる価値はありそうです。

日本とチェコ、細い細い線で繋がれているようです。



カレル・チャペックの日曜日 カレル・チャペックの日曜日
カレル チャペック (2004/11)
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より。(この商品の詳細を見る)


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