Aerial Space

 Digital[な]空間 ― 移ろいゆく現象世界に歩みをとどめつつ

たまにはモノクロで

070106_01.jpg
Sony DSC-R1 1/160 F8 Av ISO160 【チェスキークルムロフ】
processed Raw materials by SILKYPIX Developer Studio 3.0
(Aug. 2008 Photoshopにてモノクロ加工したものに写真を差し替え)


友人にお気に入りアーティストの CD アルバムをプレゼントした。
数日後に会ったときの感想は、まるでモノクロの無声映画を見ているみたい、時間が止まってしまったみたいだったわ……、との返事

どうやら先方様はお気には召さなかったらしい。別に古い録音だった訳ではない。

070106_02.jpg
Sony DSC-R1 1/125 F11 -0.3EV Av ISO160



写真の世界を眺めていると、デジタルカメラで撮ったものでもモノクロ化している場合がある。
一体どれほどの必要性があるのか私は分からないでいる。そういえば初めて一眼レフカメラを手にした頃、その道にいた叔父からモノクロフィルムで勉強しなければ上達しないと散々言われた。結局手を出さずじまい。





さて、山道を登りながらこう考えた。(冗談ですけれど)

音楽でもステレオ到来以前のモノラルに哀愁を感じる人がいる。
1つには懐古趣味などの心理的要因が大きいためだと推測することが可能である。また一方ではレンジの狭さや情報量の欠落がリスナーの有限な感受作用にプラスに用く。あるいはリスナーの脳内補間が介在するパーセンテージが高い、など想像をたくましくすることもできる。

この理屈でいくと、写真ではカラー情報がない分、受け手はそこから被写体について想像を用かせる余地が広くなり、結果として作品に対するプラスのイメージがいくらでも増幅できる。もっともマイナス側もありうる。その想像性の幅を持つのがよい作品であり、幅が広い方が優れた作品と評されるとも考えることができる。
報道写真は衝撃度のほうが優先するから、そんなこともないか。。。

またこのようなこともあるだろう。
カラー普及以前のモノクロが、いかにも焼き付けという雰囲気から、現実世界の光景を瞬間的に切り取り焼き付けるという写真本来の性格も手伝って、より原始的な刺激が味わえるところに共感がわく、なんて考え――ほとんど私の主観ですね。結局は、モノクロは光の加減を読み取り読み切るのに適しているというのが正論なんだろうな。

とりとめがないのでこの辺にしておくが、フィルターを装着して空を写しこみ、できあがりの差について論じ、どちらがよいかという判断があることに驚き、またモノクロの仕上がりは一目見て日中だか日出日没だかも分からないときている。モノクロで修練を積み上げた人にしか判断できない情報で構成されている。この手の写真は苦手というしかない。

ただデジカメの場合色が不自然な場合も多いので、モノクロにして使うという方法もある。トップの写真は「カラー情報有り」だとなんの変哲もない写真だったが、こうしてモノクロ化してみると幾分助けられているのが分かる仁屋番頭なのであった。


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コメント

 はじめまして、、とても良い感じのプログですので時折見ていました。R1お使いの事、、、私もこのカメラ気に入ってガンガン使用しています。
 デジタルになってからモノクロが簡単にできるようになったのは良いことですがフィルムの感覚で撮り続けたいと思っています。また写真アップしてくださいね。
  1. 2007/01/09(火) 14:45:55 |
  2. URL |
  3. レオナルド #-
  4. [ 編集]

コメントありがとう

レオナルドさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。拙い写真にもかかわらず、お言葉、非常に嬉しうございました。

R1 は形といいコンセプトといい、独特で面白い存在ですよね。

デザインは結構好みです。(ニコンF100など、デコチン系が好きなのかもしれません)

ライブビューが銀塩カメラやデジタル一眼レフにはない機能ですので、新しい創作の試みに役立つかと思い、またカメラの測光の動きを知りたいこともあり、このカメラを選択しました。
画質も私が実際に目にしたAPS-Cサイズ以下のデジカメのなかでは好画質の部類に属しています。
今ではこの機種にして正解だったと思っています。

噂では後継機種は出ないようなので、お互い大事に(=ガンガン)使用していきたいですね。

これからもよろしくお願いします。
  1. 2007/01/09(火) 22:22:32 |
  2. URL |
  3. 仁屋番頭 #-
  4. [ 編集]

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