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DSC-R1の露出の傾向 : DSC-R1 日記

さて、書こうかどうか悩み、また何時書こうかどうしようか思いとどまり、そうこうしているうちにとうとう生産完了になってしまったのでこの機会に書いておこうとキーボードをタイピングしている。

ソニー DSC-R1 を使用して約 1 年ほどになる。

デジカメになり、被写体が液晶画面に表示され確認しながら撮影 / 記録できる。このことにデジタル時代ならではのメリットを感じた。そしてコニカミノルタの A200、ソニーの DSC-R1と機種を選択してきたのは、シャッタースピードや露出、露出の補正、WB の設定までもが、リアルタイムに液晶及び EVF ファインダーに反映されるからである。これはデジタルでも一眼レフカメラではできない利点である。(部分的には一眼レフでも実現されている機能もある) つまりあえて一眼レフを選択しなかったのは、繰り返しになるがそこにデジタルカメラならではの魅力を感じたからである。
素人が銀塩カメラでは分かりにくかった、露出の動きなども勉強できるだろう、という気負いもあった。

【サンプル1】
070217_01_01.jpg070217_01_02.jpg
Mode:Av
1/200
f3.2
+-0EV
ISO160
Mode:Av
1/200
f4.0
-0.3EV
ISO160
左下縦位置で極端にアンダーとなり、露出値の変更や露出補正が利かなくなることがある。両画像は露出などが全く同じ条件でなくなってしまったのでサンプルとして不的確だが、この状態に陥ったとき、モードやダイヤルをガチャガチャ動かさないと画像がアンダーに潰れたままになってしまうので、なかなか揃えられない。それにしてもこの記録画像の差についてお分かりいただけると思う。

左画像:左下縦位置時。露出補正無し。この時露出補正を動かしても補正利かず。
右画像:横位置にしても戻らず。露出値を変えたり、モードダイヤルをシャッタースピード優先にしてシャッター速度を変えながら露出補正ボタンを変えたり、何度か繰り返して動くようになるので、その後に撮ったのが右の写真。逆光時または高照度下によくなるものと思っていたが、このような曇の時にもなった。




本題にはいると、
使用していてすぐに露出に若干気になる点があるのに気がつく。
1. 縦位置時、下になるのが右だとオーバー、左だとアンダーになる場合がある。
2. 露出補正が利かなくなる場合がある。
3. シャッターを押した時に液晶表示が異なる明るさの画像に変わり記録される。
これらはどのような条件の時に再現されるか今もってよく分からない。経験的には高照度下時、輝度差があるほど目に見えて顕著になると思う。

1. 3. の点についてサービスセンター(以下、SCと略記)に電話し、 1. については価格.コムでも同様の事例が挙げられている点を話すと、「そのような現象は確認されていない」「インターネットの情報は不正確で問題外である」との返事だった。その他 AF がピントが来ていないのでせめて調整できないかの質問をしたが、「ピント調整はできません。AFが故障であるといった場合にはSCにお持ち下さい」との返事だった。そうは言わず一度持っていくから見てくれとたのんでも、「故障の時だけ」という返事で、随分変わった応対だなと思った。その後 2. の「露出補正が利かない」という場面に何度かあい、意を決してSCに持ち込んだのが昨年 11 月のことだった。

この時は 1. 2. 3. すべてとAF時のピントについてもう少し何とかならないかと話をした。そして 1. について、これが仕様なのかどうか。
「例えば評価測光のアルゴリズムが、横位置で上が空、下が大地を想定したもので、縦位置にしたときにはこの影響でオーバー側とアンダー側にひきずられるのか」との質問に、仕様ではなく、そうとしたらやはり異常のようなことをいう。
そして「そんな報告は初めてのこと」という話であり(数ヶ月前に私がした電話はどうなってしまったんですかね)、SC内の低照度下では目に見えて差異が顕著にはならない。サンプルも正常時・異常時の右下縦位置時・左下縦位置時など揃えられなかったので相手にされず、「異常はないから預かれない」との返事だった。 2. のことを話したらば、それならば異常だということでようやく預かってくれた。

不思議な応対ですよね。ニコンやキヤノンの SC に何度か初期不良や修理に足を運んだが、初期不良を認めなくても「分かりました。預かって点検しましょう!」「異常はありませんでしたが、別の部分で初期の部品が使われていたので交換しておきました。」くらいの応対はしてくれている。預かること自体を嫌がるのがすごい応対だなと思う。。。

しばらくして、いずれも再現されず、点検しても異常が認められず、正常であるとの電話連絡がある。そしてこの時の連絡者は持ち込んだときの私の説明を把握しておらず、
1. について仕様ならばそれで納得する、
2. については困る
3. については液晶画面との絡みがあるのでそんなもんかなと思う一方、人肌飛ばそうとプラス補正しても飛ばなかったりで苦労しているので一応の説明を聞きたい(勿論、「A.G.C.S.」機能はオフにしてある)
という旨を告げると、「専門家の方ですか」の質問から始まり、(答えは勿論「ド素人です!」)
・持ち込み時にした説明は(電話の担当者に限っては)今初めて聞いて把握していなかった
・このカメラに限っては社内の正常と認められているカメラと比較するだけで、調整や内部の
点検ということはできない
・社外に持ち出して試写ということも会社として遠慮している。屋外での試写は会社の人間ではできない
との答えだった。そして持ち込み時の説明がきちんと伝わっていなかった可能性もあるのでもう一度検討したいとのことで、預かり期間の延長を申し出てくれた。異常がないと認められたときは返却してもらうことにした。そして都合 3 週間ほどで無事異常なしとのことで引き取りに行った。めでたしめでたし。

メーカも私のような物わかりの悪い客がいると苦労するなと反省しつつ、その後撮った写真を見てみる。以下、「横位置」「左を下にした縦位置」「右を下にした縦位置」で掲載する。画像はリサイズしてある。

【サンプル2】


Mode:Program
1/160
f4.8
ISO160
Mode:Program
1/160
f4.8
ISO160
Mode:Program
1/160
f4.8
ISO250
Programモードで撮影。露出とシャッタースピードと綺麗にそろっているが、右下縦位置時のみ感度が上がっている


【サンプル3】 続いて露出優先モード。縦位置時では格子線の交点に測距点を移動させて、なるべく構図をあわせた。(微妙にずれているけれど)
Mode:Av
1/80
f4.8
ISO160
Mode:Av
1/80
f4.8
ISO160
Mode:Av
1/60
f4.8
ISO160
右下縦位置時のみ1/3段ほど明るい


【サンプル4】
Mode:Av
1/125
f4.8
ISO160
Mode:Av
1/125
f4.8
ISO160
Mode:Av
1/100
f4.8
ISO160
こちらも同様、右下縦位置時のみ1/3段ほど明るい


【サンプル5】 最後に再びProgramモード。今度は完全にばらけた。
Mode:Program
1/250
f7.1
ISO160
Mode:Program
1/250
f5.6
ISO160
Mode:Program
1/250
f4.8
ISO160


以上の撮影時には左下縦位置時アンダーの症状は出ず、全般的に右下縦位置時がやや明るくなる傾向のようである。この時は春先であったが、経験的には春以降夏にかけて光線が強くなる時期に、右・左縦位置時オーバー・アンダーが顕著になり、この差の開きが大きくなるように感じる。といっても、差の開きに関しては液晶・EVFファインダー上だけの問題かもしれない。

というのは液晶とEVFファインダーにはまた別個の問題がある。
こちらはこちらで状況によって記録する画像とは無関係に右下縦位置時がオーバー(また時には左下縦位置時がアンダー)になる。この時ファインダー等に表示される露出などの数値はオーバー表示/アンダー表示いずれも同値を示している。単にライブビューの問題と考えられる。
上記サンプル撮影時(光線が弱い春先)にもこの現象は皆無ではなかった。サンプル写真撮影時は、右下縦位置では記録画像よりさらに 1/3 段弱ほどオーバーに見えていた。つまりライブビューは、横位置・左下縦位置時が同値を示している時、これを +-0 と仮定して、右下縦位置は最終的に記録画像より 2/3 段近く明るさが異なって表示されていることになる。
また液晶や EVF が色あいやコントラストを忠実に反映していないのは DSC-R1 だけではなく他のメーカーも同様であり、たいした問題ではないのかもしれない。

さてさて、こうして結論に入っていくのであるが、考えてみれば ニコン F100 の「10分割マルチパターン測光」でも少し構図が変われば、露出やシャッタースピードは容易に変化する。それに比べれば DSC-R1 は上に見られるように構図の変化に対して揺れ幅が少ない。実は優秀な測光なのかもしれない。

一眼レフはライブビューを搭載していないので、似たような動きをしているのに私が気がつかないだけなのかもしれない。こうしてライブビューでリアルタイムに表示されてしまうと、この表示の差が結構気になってしまうのである。

それにしても冒頭サンプルのようなイレギュラーな露出決定やその折の露出や露出補正機能の機能不全はその後も再発する。私の所持機だけの問題であることを願いたい。

以上、DCM(デジタルカメラマガジン)「主要デジタル一眼レフ25機種 ―[激辛]格付け―」(2007年2月号)の部門にはレンジファインダー型部門さえあるのにエントリーさえされない DSC-R1 の露出傾向についての報告でした。



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  1. 2007/02/24(土) 12:00:00|
  2. Digital Camera
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コメント

参考になりました。

DSC-R1を購入したいと思いいろいろな人のブログを見させて頂いています。仁屋番頭さんのすばらしい写真を見てさらに購入意欲が増しています。
北京に住んでいますがこちらは黄砂があったり、オリンピックの工事があり埃っぽいのでデジイチの使用は考えていません。リコーGXにワイドコンバージョンをつけて使用していますが、写真の解像力や色収差に不満があります。現在は24mmからの一体型はDSC-R1しかありませんが、DSC-R1に少し問題点があるのはデジカメの進化途中と思っています。
中国ではDSC-R1は販売していますが価格が日本の1.5倍しますので、日本に戻る時に探そうと思っています。
今回のレポート大変参考になりました。
  1. 2007/02/24(土) 16:40:17 |
  2. URL |
  3. BJX #-
  4. [ 編集]

とうとう無くなってしまいましたね、、、R1。そうですね、個人的にはR1の測光は優秀だと思っていますが縦と横でこれだけ差があるのは?です。液晶モニターも今となっては、、、、ですよね。ただ今の所これに変わるカメラも無し、、、ガンガン使っていこうと思っています。先日も難しいシチュエーションでしたが(教会内)スポット測光にて思ったとおりのイメージに写すことができました。

 でも仁屋番頭さん研究熱心ですね。流石です。またご教授ください。
  1. 2007/02/24(土) 16:42:41 |
  2. URL |
  3. レオナルド #-
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

>> BJXさん
こん○○は。下手な写真で恐縮です。

価格コムを見ますと、日本では徐々に店頭に置いてあるところが少なくなってきているようです。
労せずして私好みの発色をする EOS 30D を勢い購入してしまいましたが、描写の緻密さは巷間の噂どおり DSC-R1 に軍配が上がります。ボケ足も綺麗ですよ。もうこの手のカメラ自体、市場に出そうもなさそうです。無事入手されることを祈念しています。
そしてインターネットにUPしたら、是非ご連絡下さい! 待っています。


>> レオナルドさん
いつもコメントありがとうございます。珍しい時間帯ですね。

> 研究熱心ですね
お恥ずかしい、熱心というよりはレオナルドさんのように雰囲気ある写真が撮れなくて、悔しくて悲しくて。腕を磨かねばと努力しています。
それと今回の件はふと気がついてしまったもんですから。……気がつかなければよかった……
レオナルドさんの個体はこういう現象ありませんか?
  1. 2007/02/24(土) 17:27:38 |
  2. URL |
  3. 仁屋番頭 #-
  4. [ 編集]

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