Aerial Space

 Digital[な]空間 ― 移ろいゆく現象世界に歩みをとどめつつ...

鳴沙余韻 : ラクダにのってはるばると



information
modelCanon AE-1P
Lenses New FD 35-70mm F4
New FD 50mm F1.2
New FD 300mm F5.6
New FD 28mm F2.8
FilmFuji ASA100 : Nega


敦煌のエントリに興味を持ってくれた人がけっこういる。
そんなたいしたことは書いた憶えはなく、「これだけは忘れられない!」という部分を中心に、おぼろげな記憶を当時のアルバムと旅券をたよりにたどったものだから、冷や汗ものだ。

でも今と違って当時の旅行はそこに書いたようなことは当たり前のことだった。

「どれどれ」と思って読みかえしてみると、鳴沙山が遠景だけで、たどり着いた時の写真と記述がどこにもないことに気づく。
「そうそう、これはこれで1つのテーマだよ」と思って、別エントリーを考えていたのに、いつものようにコロリと忘れていた。

フィルムのスキャンが大変なので億劫がっていたのが根本の原因としてあるわけだが。



夜八時をまわり、夕食もすんで鳴沙山・月牙泉にむかう。
中国は東の首都部にあわせた統一時刻を採用しているため、西は夜でもまだ日が落ちないのだ。





「月牙泉は青々と水を湛え」というイメージがあり、「3000年、涸れたことはない」といわれるが、けっこう乾潤が激しい。われわれが訪れたときは多少水が残っていたかな、という状態。

今は、おそらく人の手が加えられ対策もとられているだろう。昨今の写真を見ると、当時はなかった建造物があしらわれている。

さてさて、たいした距離ではないのだが、みな記念にラクダにのって途中まで登る。
ラクダだからといって楽ではない。けっこう上下に激しく揺れる。




ラクダの上から写真を撮ればこんな感じ。




鳴沙山の頂上の 1 つから、月牙泉を望む。




砂漠の一本道を越えて、オンボロ自動車が砂煙をたててやってきた。降りたったのはラマ僧とその従者たち。写真を撮ったら怒られたら何のって、そりゃもうすごかった。



なぜ昼間に行かなかったのだろう。
やはりこの時間帯では砂漠のオアシスは影になって、今ひとつ映えず魅惑性に乏しい。
旅程の都合か、昼間は熱沙でいられなかったのか、今となっては定かではないが、そんなところなのだろう。

かつて砂漠の探検家ヘディン、ペリオやスタインが夢を追い求めた地
遙かなる大地をながめ、悠久の思いにかられた。

『鳴沙余韻』は、そんな悠久の大地と砂漠に埋もれた時間を旅した男たちが手に入れた得物を記した本の名前。

  1. 2008/12/12(金) 20:11:47|
  2. 街の情景 Orient
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