街の情景 :: 名のない駅
2005-12-08(Thu)

夜の一停車駅
広州を午前八時にでた列車は
一昼夜かけて蘭州-酒泉に向かった
年間降雨量30mmのゴビ砂漠は その日冷たい雨に煙っていた
めったに見れないからあなたたちは運がいい どこともなく現れた男がいう
深夜 まだ空は明るい
案内もなく列車はその駅に停車した
この駅を出るとしばらく停車しない
防寒の仕度をしてホームに降りる 初秋なのに夜は零下まで冷える
防寒具をまとう駅員
夜の一停車駅 発車のベルだけが鳴り響く
ふと 昔観た映画の一シーンがよみがえる
音もなく列車は走りはじめた
ふたたび夢の中にまどろむ
名前がないわけではない
気がつかないだけなのだ
人知れない 駅の話
Canon AE-1P フジカラーSUPER HR
古いアルバムより

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