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【都内某所にある茶室】 |
informationmodel | Canon EOS 5D Mark II |
Lense | EF24-105mm f/4L IS USM |
Software | DPP 3.8 |
HMVの渋谷店が閉店するという。
どちらかというと、今春閉店してしまった
石丸電気レコード館に通っていた人間なので、こちらの方に曰く言い難い念が残るが、
HMVはつい先日いったばかりだったのでいささかショックを受けた。渋谷方面に行ったとき、立ち寄る店がなくなってしまった。
ニュース記事ではCD不況ということがあげられているが、別の表現をするとやはり WEB での IT 産業のあおりを食う部分である。CDという媒体がすでに必要とされなくなったことを印象づける。
仁屋番頭は、店頭で直接商品を見て、確認しないと安心できないたちである。
とくに店員と顔を合わせてやり取りし、そこでその店員の人柄に接してはじめて信頼関係が築かれ、その過程で商品取引が成立すると、と考えている。
オフィス用品の購入も、某大手のネット通販を利用していたが、そこもいつのまにかに実店舗は日本全国全店閉鎖していた。きまりきった消耗品はワンクリックで購入できて便利だったが、実物を確認する必要があるときは店頭に見に行って判断していたので、ネットだけになって発注する機会は確実に減った。
こんな考え方ももう古いのであろう。
それでも物品販売の場合は、商品が物体として届くから、まだ旧来からの流れにあると思う。
「商品を見て安心する」――これは、裏を返せば形あるものにこだわり、それを手にすることによって所有欲を満たしていることになる。
それが音楽という実体のない振動を、金銭を出して響きの「権利」を買うという話は、物品の場合と比べ更にこの産業ならではの特徴を示す。
例えば
iPod をPC / ネットに繋いで
iTune ストアからダウンロード購入する。いくらダウンロードしても形にならないので所有欲が満たされず、その結果次から次へと購入してしまう。
こんな消費者の心理傾向を利用して、現代ビジネスが成立しているのだとしたら、恐ろしいことである。ネット商品そのものが、すでに虚業のベールをまとっている。
心のブレーキを、いつでも利かせられるようにしておかないと、危うい。
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- 2010/06/09(水) 17:00:39|
- 日記
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