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Carl Zeiss Jena DDR auto MC FLEKTOGON 2.4/35mm : EOS日記


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model  Sony DSC-R1


京都:宮津市 文珠堂。なぜか大吉・中吉が吊されている?

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modelCanon EOS 5D Mark II
LenseCarl Zeiss Jena DDR Auto MC FLEKTOGON 2.4/35
SoftwareDPP 3.9


日常カメラを持ち歩くための手軽なスナップレンズが欲しい。
画角は当然 35mm 程度で……。

今度コシナから出るディスタゴン Distagon f1.4 は価格も高額、オーバースペックで気軽に持ち歩けそうにない。またこのシリーズの写りに十分納得しているわけではない。

デジタル時代を迎える以前の発売にかかわらず魅力的な Canon の f1.4L も、気楽に持ち出すレンズではなさそう。そろそろ新型がアナウンスされてもおかしくないし……。

と思っている矢先、CZJ(カール・ツァイス・イエナ/イェーナ) のフレクトゴン Flektogon のことをフと思い出した。
マウントアダプタを介してのオールドレンズは結構面倒くさいので、触手がわかなくなり泥沼に入り込まないようにしているうちに記憶の外へ。

ネットを見るとすでにこの種のブームは去ったのか品数も少なく、良品といえるものは皆無で、ちょっとこれは……という無残なものが ¥30,000~40,000 超の高値で取引されている。以前は 2 万前後だったと記憶している。

そうこう感慨に浸っているうちに Yahoo オークションで比較的好さそうな物が 2 万円少しで出されているのにヒット。出品者も信用できそうだ。

e-bay には良品と思えるものがごろごろしているが、海外のオークションはさすがに手を出す勇気がない。そこで yahoo の即決価格で落札。

35mm のレンズが……と思いめぐらしてから 1 時間足らずで問題解決。

届いてみればピントリングの動きもスムーズで、絞り羽根も問題なさそう。レンズ内にゴミが目視できるということだったが、レンズ表面のように見えるのでシュポしたら吹き飛んだ。外観も出品者参考写真よりも目立たず、いい獲物だった。


マウントアダプタ


今回は OEM で各社の製品を製作しているという宮本製作所のもの(ブランド名:RAYQUAL)を注文した。

アダプタを介しての他社レンズやオールドレンズを以前に使ってみたが、特にニコンのレンズは最近のレンズにもかかわらず、デジタルレンズではなかったせいか、ウェブに掲載する程度でも満足のいく写りは提供されなかった。

それ以上深みにはまるまでもなく興味が薄れたが、今回は常用できる写りをする。
レンズがよいのか、前回の近代インターナショナルの製品の精度がでなかったのか定かではない。

露出の暴れはしょうがないけれど、なかなかいい具合。


レンズフード

左が Pentax 社製ドーム型レンズ。キャップは別売り。しかも在庫不足で入手困難。右が UN (ユーエヌ)社製 UNX-5285。まったくと言っていいほど同じである。
フードばかりたくさん揃ってしまった

オールドレンズなので逆光などには極端に弱く、逆光でなくてもフード無しではコントラストの低い眠い描写になるという。そこでペンタックスのドーム型フードがあうというから購入したが 5D II のようなフルサイズ機ではケラレることが判明。

左の書籍紹介で『オールドレンズ パラダイス EOS DIGITALとマウントアダプタで遊ぶ』なる書籍を紹介したが、実は仁屋番頭自身購入していない。(^_^;)
本屋に立ち読みに行くがどこでももう取り扱っていないというので、ネットで取り寄せると、そのことは書かれていた。



一縷の望みを託して UN というメーカから同じ 49mm 径ドーム型フードが出ているのではめてみたが、これは側面の滑り止めのスリットの刻み幅と、キャップのフチになる部分の大きさが違うだけで、高さも開口部の大きさもペンタックスと全く同じ代物。写真のケラレも綺麗に同じように出る。

ドイツ製のラッパ型フードが欲しかったが、あいにく中古店のどこに行っても単体での入手はできず、市販のゴム製フードを取り付ける。すると市販の49mm径のレンズキャップも用意していたのだが、このゴム製フードにはめようとするとゴムに押し戻されてはずれてしまうので、保護フィルター装着が必須となる。ただでさえ現代レンズほどの性能がないガラス玉なのに、これ以上夾雑物が入るのはイヤだなぁ。

最後にネットで、メーカ名も載せない 49 mm 径の花形フードを発見。
オールドレンズに花形フードは悪趣味だし、遮光率が低そうだが、このレンズは前玉が回転しないので使用することができる。

ものすごい安いのでとりあえず取り寄せて見る。製品単価に比較して振込料・送料の占めるパーセンテージがヤケに高いことには、目をつぶろう。

よく見ると Mennon という社名らしい。製品はDCs-49 中国製である

比較してみるとゴム製フードとほとんど同じくらいの効果で、レンズキャップも問題なくはまるのでしばらくこれを試用することにする。

レンズキャップ・リアキャップのほかに、レンズケース付き。ケースははなぜかローライだった。

鏡筒の造りも金属素材をしっかり使っていて質感がある。しかも一眼用レンズと比較したらものすごくコンパクトである。
ファインダーでピントの山もよく分かる。

写りもシャープでムラがなく、今のレンズほどではないがコントラストは高い方である。
解像度は「ニッコール D タイプレンズ + マウントアダプタ」よりも遙かに上。

いささかオーバー気味で黒が浮く傾向にあり、白飛びをおこしやすい。つねに露出補正は2/3アンダーにしておく。空が直接はいらない場合は、補正無しで大丈夫なことがある。

ボケは綺麗という程ではないが、二線ボケの傾向はなく、自然で上等の部類。
絞りバネは 6 枚で 点光源は見事に幾何学模様を描く。

距離計は0.2~3mのあと無限遠で、無限遠時にレンズ長最小。f8.0 に絞りを設定しておけば、収納体勢から即オート撮影という実戦向き設計だ。

アダプタがよいのかレンズ性能がよいのか分からないが、マウントアダプタ+非純正レンズのイメージが大分かわった。


作例と一般的な解説

京都:宮津市 天橋立。無限遠はあまりシャキッとしない。

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modelCanon EOS 5D Mark II
LenseCarl Zeiss Jena DDR Auto MC FLEKTOGON 2.4/35
SoftwareDPP 3.9 以下すべて同じ


第 2 次世界大戦後、世界的な光学メーカだったカール・ツァイスは、東・西両陣営に分断された。

1945 年 5 月 8 日、ドイツが無条件降伏すると、6 月 20 日にはアメリカ軍にかわってソヴィエト軍がイェーナに進駐することが決まっていた。

アメリカ軍はこのわずかな期間を利用してツァイスの頭脳部の西側救出を計画、6 月 18 日に同社とショット社の主要な技術者をトラック百数十台に乗せ移送、寒村オーバーコッヘンにツァイス・オプトン社を設立した。

一方イェーナに残された人々は、細々と操業を再開した。その後ソヴィエト軍が進駐し、1946 年には機械設備と残った技術者の一部をウクライナに連行し、キエフ社が設立された。

カール・ツァイス・イェーナは、不幸にもこのようにして 2 つに分かれて国際法廷で正統を争ったブランドの、東側陣営のツァイス社のことである。

物の本では、分断された当時、商標は西側が最初「 Optpn /オプトン」、後に「 Zeiss-Opton /ツァイス・オプトン」 の表記になった、とする。
1953 年には西のオーバコッヘン側が法廷で勝利して、以降「Carl Zeiss /カール・ツァイス」の表記が使用されるようになった、と紹介されている。

またとある本では、裁判ではイェーナにある東陣営が本家と認められた、とするものもある。

その本によると、商標的には両社「カール・ツァイス」だが、国際社会での競合から商標の黒白をつける必要に迫られ、東側イェーナ社からの呼びかけで、両社自陣ではそのまま「カール・ツァイス」を用い、西側ではイェーナは「カール・ツァイス・イェーナ」を、東側ではオーバーコッヘン社は「ツァイス・オプトン」を用いるように定めたという。これを「1970 年代に入り……」としている。

両説をあわせると整合しない部分がある。
流通しているレンズの表記は、東側「 Carl Zeiss Jena 」が 1945 年~、西側「Zeiss-Opton」表示は 1946 ~ 1953 年、同 10 月からは「 Carl Zeiss 」になっているとのことである。そして 1953 年以降でもオーバーコッヘン社のレンズが「Zeiss-Opton」で東側に出荷されているそうだ。(係争中は、東側はレンズ・エレメンツの表記がない「aus Jena」という銘、西は「Opton」銘だったともいう)

 
レンズ構成図がどこにもなかったので、とりあえず雑誌にあったものを。これは 2.4 / 35 のもの。
CZJ の Flektogon 35mm の初登場は 1952 年。
西側のディスタゴンに先んじてレトロフォーカスとして登場し、開放 2.8 で始まったが、これの後継として f2.4 シリーズになった。絞り開放値の変化に合わせて最短撮影距離は 18cm から 19cm と長くなった。

やがて MC (マルチコーティングが施される)が付くようになったのは 1970 年頃とのことだとされる。

また f2.4 のシリーズは無印から auto → electric と変遷していったが、レンズ構成そのものの変更はなされなかった。外観も前玉の縁の部分が盛り上がった出目金など、さまざまなバリエーションが存在する。MC の文字が赤字になっているモデルが一番人気らしい。

『オールドレンズ パラダイス』では独特の癖がある写りで、街を懐古調にしてしまうような記述であったが、今回入手したものもネット上の作例もそんなことはない。ただ渋めの描写であることは確かだ。

若狭 明通寺


若狭 明通寺


文珠堂:肖像権は……とりあえず心配しなくてよいかな?


最短撮影距離は 19 cm 。マクロレンズに匹敵する。

しばらくこのレンズで行ってみようと思う。

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