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 Digital[な]空間 ― 移ろいゆく現象世界に歩みをとどめつつ

大衆社会

習い始めたばかりの篆刻。前回は河井荃廬の「畫沙」がお手本。摹刻というつもりもないけれど、素人ながらあまりよくない出来。


これはひどい

テレビをつけると『開運!なんでも鑑定団』がやっていた。
爆笑問題というコンビの、太田とかいう芸人の嫁が依頼人だった。

最近私は、付き合いで篆刻を始めたが、依頼の品は、そんな私でも知っている呉昌碩の掛け軸だった。



呉昌碩といえば清朝の終わりから中華民国にかけて、何とか古典文化を新時代に遺そうとし、ことに篆刻にかけては石鼓文を独自に研究し、現在の篆刻芸術の基礎を創出した偉人、限りなく神に近い殿上人である。

西泠印社を設立したことでも知られる。日本からも河井荃廬などが参加し、当時の日本の文人の多くが落款を作成してもらっている。

もともとこの太田という人間自体、どこがいいのかさっぱり分からず、その稚拙な言動が公共電波にのるたびに耳目を驚かしており、彼を支持する人々の神経を疑っているのだが、彼のお嫁さんが彼をプロモートするプロダクションの代表をしているといい、別にいくつかの事業を展開しているという。

依頼品は、書家だった義父の遺したものといい、義母から捨ててくれとたのまれたという。テレビの画面を通してみても、呉昌碩の特徴をよく表しており、印刷でさえなければ恐らく本物であろうように見える。

ところがこの嫁、自分も書道をたしなんでおり、存在しない字だという。

箱書きの字もでたらめだという。画面に映された箱書きは、たしかに現在日本の国語審議会が定めている楷書とは字体は異なるが、異体字というほどのものはない、書道と言わず、肉筆では普通に用いられている字体で、ついでで書体をいえば行書である。この時点で、この人の教養の程度も知れたが、さかんにひどい字だということを連呼する。値段は「一応10万円といっておくがそれほどの価値はない」とまで言う。

結果は300万円の本物。
こんなセンスの人たちが、日夜公共放送を専有し、おバカ発言を繰りかえしている。それを呆けてみている人たちだけではない、ということを心より信じて止まない。

ここまで不快になった番組も最近マレである。

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