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英会話の始まりと終わり::イギリス英語を学んで


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このブログも放置状態であるが、その間も実生活では色々行っている。

40 歳も後半になった時のこと、この語学力は我ながら情けないと思い、もはや見込みのないドイツ語は放棄し、私たちの若い頃とは比較にならない良質の書籍と情報が氾濫する英会話にかけることにした。

週 1~2 回通えば、もう少しマシになっていただろう――実際、この先生を紹介してくれた後輩は、週 1 回通うことを 1 年弱だけ続け、結構なスピーカーになった――彼は私より大分若いこともある。私は月に 2 回が限度。これではあまり上達しないし、1 回休むと初期状態に戻ってしまう。

それでも数年続けた甲斐あって、会話をするのに抵抗がなくなったし、海外に行っても仕事以外のことなら辞書無しでOK。「NHKテキスト英語力診断テスト」では B2 レベルを獲得した。(W

さて50歳を過ぎて、覚えるより忘れることのほうが多くなった。上達も頭打ちになったので、この春で卒業することに決めた。





話は元に戻る。最初、後輩から英会話を始めたと聞いた時、冒頭で話したように自分の語学力が気になっていた時分だった。そこで後輩にその先生を紹介してもらうことにした。

イギリス人ですが、イギリス英語でいいですか?
こちらはその辺りに関心は無かったので、特に気にしなかった。

だが、会ってビックリしたのが、この先生が若い女性だったことだ。

これが結果的に好かったのかどうか分からない。しかしお互いの仕事の話ができる程度になると、この美しい女性ともっと自由に話ができれば……と思うようになったのは言うまでもない。

またブリテッシュだったことも、今思うと長く続ける理由になった。今まで親しんできたアメリカ英語との違いも興味をそそるのに十分なものだったが、それを学ぶことは同時に、歴史的/文化的な背景も知ることになる。それまで関心がなかった英国の歴史と文化。もしこの機会に学んでいなかったら、English と British の相違さえ、この先、意識する事はなかったであろう。彼女が持ってくる articles (学習教材用に選別された新聞雑紙等の記事、オリジナルの資料等) は、ヨーロッパにおけるビジネスシーンでの基本的な慣習や考え方、イギリスの文化を学習するものも多かった。

最初の頃はしどろもどろ。話すにしても、学生時代より上手く言葉が出てこないし、聞いていても何を言っているか聞き取れない。

私: Pardon me.

何回でも繰り返してもらう。例えば、別れ際に、

What are you doing on the weekend?

と訊ねられ、この weekend が we can’t に聞こえる。 we can’t では文脈上会わないので、聞き間違えていることは明らかである。何度も何度も聞き返し、最後は分からないので、ノートに書いてもらう。すると weekend の文字が……。これも続けて通っているうちに、意識しなくても、その様に聞こえているから人間とは不思議である。

a の発音もアメリカ英語よりも難しい部分である。種類が多いと思う。中には喉の奥を震わせて出す物もある。ドイツ語で r の発音に使う Wolf と呼ばれる音である。British ではフランス語の名残で a の発音に残っている。

ボクは大学の第 2 外国語はドイツ語だったので Wolf があったけど、それは日本人には無理だよ。

と説明して、それはしなくて好いことになった。ただ「 ɒ , ʌ , ə , æ の区別はして。こちらが聞き取れない」とのこと。u , ʊ も厳密に区別させられた。

発音について、彼女はしばしばイギリス英語の英英辞典の発音記号とも異なる発音をした。しかし BBC 製作の『 Sherlock /シャーロック 』『 Downton Abbey 』を視聴していると時折耳にすることができた。以来、この先生の発音を私の標準音にしようと決めた。

いくつか NG ワードがあって、例えば tomato 。 təméɪṭoʊ (トメイトゥ)と発音すると逆鱗に触れる。 British では日本語的に təmάːtəʊ (トマートゥ)になる。彼女は当時、インターナショナルスクールの教師をしていた。その学校には意識の高い日本人父兄が子供に英語を身につけさせようと入学させていたらしい。教員は British が彼女ただ一人。時折日本人 PTA から、

tomato の発音は私たちでもトメイトゥと言うのを知っています。偽ネイティヴではないか?

とクレームが来るのだという。ヴィタミンでもなんでも、戦前日本はイギリス英語教育だったので、結構イギリス英語の発音から来ている外来語があるのである。アメリカ英語に特徴的な rhotic の発音もダメ。諸説あるが、例えばブリテン島南部だと、ロンドン南東部の柄の悪い地域の発音で、その発音をされると怖いという。

「並ぶ」「行」「行列」は queue、line は使わない。映画は film 、movie とは言わない、こうした米英の単語・言い回しの相違など、書籍で紹介されている以上の数を教わった、というより、会話中に無数に出てくる。否が応にも使用するのはイギリス英語になる。家に帰ってから調べるのも楽しみの1つである。調べた結果、疑問が生じれば、次のレッスン時に質問すれば答えてくれる。

オフィシャルな場面での話は、テクニカルタームや決まったフレーズ、細かな文章の訂正もあるが、日常的なことに関する会話の時は細かいことは言いっこなし。分からない単語も、「一々調べるな。別の言葉で、私に分かるように話して」ということで、色々オリジナルな造語・新語も飛び交った。土用の丑の日などは“ eel day ”である。これで通じてしまう。

彼女は、両親の仕事の都合で子供の頃から世界各地で暮らしており、私が出張で行く多くの国での生活経験があった。前もってその国の情報を与えてくれることもあれば、帰国してから「あの場所は今どうなっていた?」と話に花が咲くこともあった。また政治学を学びマスコミで働いた経験を持ち合わせ(後輩からの情報)、本職(実は本職を別に持っている)で国外活動することも多いので、そのための広範な知識と見識を備えていた。その世界情勢の話は、現地を知る人しか得られない情報とブリティッシュ(ロシア?)流の政治観で参考になるので、時折国際関係の報道の意見を求めたが、その内なぜか彼女は嫌がって、早い時期に政治的な話はしなくなった。つまらない話でも彼女の知識と感想はタメになることが多く、それも長く続けた理由である。

意見が合わず、よく口論もした。私の下手な英語は文になっていないことが多く、言い負かすのは簡単であっただろう。しかしなぜか私の英語の意味を忖度して解釈してくれ、時折負けて悔しがっていた。ディベートとして勝つことより、論理性を重んじる性格なのであろう。

細かく書けば切りが無い。いくらでも書ける。
もうすぐ、お小言を言われる時に見とれた、あの透き通ったブルートパーズ色の瞳を見れなくなるのが残念だ。

彼女から受けた指導は大変役に立った。感謝している。ここで御礼を述べたい。ありがとう。


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